ポイントサービスがカード選択の全てを支配する?
なぜポイントサービスが重要かといえば、他のカードとの差別化の要素はほぼ全てがポイントサービスに集約されているからである。
サービス単体での強弱。同居できるサービスの種類。
サービス単体での強弱とはポイント還元率の大小など。同居サービスとはクレカ機能に加えてマイレージカードとか電子マネー機能とかの有無のことであります。
クレカ自体の付帯機能も無視できない。保険機能。空港ラウンジの利用など。しかし、クレカ間では差別化要素にはなりにくい。
ポイントバックを金額に換算した「実質キャッシュバック率」が最大の差別化要素。利用金額のサイズに照らしてクレカ払いが最大になるので、クレカ払いの「実質キャッシュバック率」を比較すれば概ね勝負は決まる。
- ポイントバック率(PB)(=実質キャッシュバック率)
もう一つの重要性は、そのポイントを確実に消費できるかどうか。使わず終いになればポイントバックの意味が無い。基本的には全て使い切ることが最大メリットになる。
- ポイント消費率(PA)
結局、カードの強さは、還元率と消費率の積で決まる。
- 実行還元率(EB)=還元率(PB)×消費率(PA)
単純だね。
次は還元の原資となる出費を抑える。先ずカードの年会費。
- カードの年会費(AC)
もっと大きいのが実際の利用金額。昨年1年の実績を概略でも把握しておくことが必要。
- カードの年間利用額(AU)
従って、
カードの魅力度=((AU)×(EB))/((AC)+(AU))。
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1枚のカードで全て 済ます場合は確かに単純ですが、購買行動を踏まえれば複数のカードを使い分ける選択も考えられます。カードのミニ・マックス戦略とでもいいましょうか。
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重要なファクターは消費率。実際にポイントを使うかどうか。使わなくてもホールドすることに価値を認めるかどうか。例えば、乗りもしないエアラインのマイレージは無駄とするか、乗る権利の保留で有効価値とするか。こういう心理面も考慮すると、複数カードによる最適化戦略(ミニマックス)は現実味を帯びてくる。
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